エコ生活日誌

「未来可能性」の最大化 〜実践と思考の日々

非電化工房見学会に参加しました!

5月31日(日)午後からの非電化工房見学会に参加してきました。非電化工房は発明家 藤村靖之さんのテーマパークで、栃木県の那須にあります。

藤村さんは非電化製品の発明を通して、エコライフの啓蒙活動や海外(途上国)での地域の事情に即した道具の開発・導入を行ってきました。また最近では地域循環型の小さなビジネスを考える「月3万円ビジネス」の講習会もされています。

愉しい非電化―エコライフ&スローライフのための

愉しい非電化―エコライフ&スローライフのための

 
月3万円ビジネス

月3万円ビジネス

 

 非電化工房(→非電化工房)は池を中心とした谷戸の中にあり、全体面積は約3ヘクタールです。元は映画やテレビの撮影場所として建設されたもので、当初は池底も青色だったそうです。

黒磯駅で集合の後、約20分で到着。先ず母屋に案内され、藤村さんにより工房の概要や見学のスケジュールなどの説明を受けました。

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母屋の中。ホールの壁には弦楽器、そしてグラウンドピアノが2台(藤村さんはチェロ弾き、奥様はピアニストだそうです)。

工房には現在5名(男子3名、女子2名)の住み込み“弟子”がおり、一年で「自給自足の技」「自活力」「仲間力」を養うそうです。

工房内には手作り施設がたくさんあり、それらはすべて藤村さんが設計したものです。施設設計の条件は「素敵であること」「丈夫であること」「健康であること(池の側だけどカビが生えない、ダニが寄ってこない)」、「ゼロエネルギー」。

 

施設のガイドは息子さんが担当されました。

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 母屋玄関の初代非電化冷蔵庫

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ニワトリの放し飼い

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階段も素敵

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北欧から参考に導入したキットの「ムーミンハウス」(ログハウス)

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オープンしたばかりの非電化カフェ。メニューはコーヒー焙煎機で煎った豆を使ったコーヒーと、はと麦茶のみ。どちらも1杯500円。

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ヤギのペーターと小屋、後方に非電化カフェ。カフェはジンバブエの家がモチーフとなっているそうです。

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ヤギ小屋の壁は「土のう」を積み上げる「アースバック工法」

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カフェの壁は籾殻を入れる「ストローベイル工法」、「こまい」を組み、漆喰を塗って仕上げてあります。

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壁の穴にロウソク

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 屋根は籾殻層の上に杉皮で葺いてあります。

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 床下からの冷たい空気を取り入れる換気口。

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屋根中央の換気口と冬場のストーブ煙突用の穴。

 

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石窯

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ニワトリ小屋。快適なストローベイルハウスなので、美味しい卵を一年中産んでくれるそうです。

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ドライフードクッカー

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アトリエの工作機械と発明試作品

 

施設の見学後は母屋にて藤村さんのお話、休憩時間には美味しいお水とコーヒー、はと麦茶などをいただきました。

交流会では工房内でとれた米や野菜を使ったカレーをいただき、自己紹介とともに環境や自給自足、3万円ビジネスなどについて藤村さんとお話をしました。

見学会を通して、藤村さんのデザイン力と、構想実現力はすごいと思いました。有識者の間では人類は22世紀(75年後)は多分迎えられないということが共通認識になっているそうです。藤村さんの闘う姿勢に共感するとともに、自分も少しでも明るい未来が拓けるよう努力しようと決意を新たにしました。

 

(おわり)