ごみゼロ宣言のまち・上勝町を訪問 〜その①町の概要
先日、葉っぱビジネス、そしてゼロ・ウェイスト宣言都市として有名な徳島県上勝町を訪問しましたのでご紹介します。
第1回は町の概要について。
上勝町は徳島県の山間部、徳島市街地から南西方向へ約40km、車で約1時間ほどの距離の場所にあります。
町内を東へ流れる勝浦川が深い渓谷をなし、ごくわずかな平地が見られる他は大部分が山林。標高100mから700mの間に55の集落が点在しています。総面積は109.68km平米で、うち86%が山林、そのうち82%が杉を主体とした人工林となっています。
町の入口、福川地区
福川地区をPRする看板
正木ダム付近の静水面
樫原の棚田(「日本の棚田百選」の一つ)
(出典:特定非営利活動法人ゼロ・ウェイストアカデミー「ゼロ・ウェイストの取り組み」より)
人口は1,662人(H28.4.1現在)で高齢化率(65歳以上の占める割合)は51.93%。四国で最も人口が少なく、徳島県内で最も高齢化率が高い町だそうです。世帯数に比べ人口減少が顕著で、50年前に比べて約3分の1の人口となっており、若い世代の流出が続く典型的な過疎の町と言えます。
上勝町が有名になったのは「葉っぱビジネス」から。「葉っぱビジネス」とは"つまもの"、つまり日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを、栽培・出荷・販売する農業ビジネスのことです。 当時農協職員だった横石知二さん(現・株式会社いろどり代表取締役社長)が、「彩(いろどり)」と名づけて1986年にスタートしました。現在の年商は2億6千万円。中には、年収1000万円を稼ぐおばあちゃんもいるそうです。
2012年には上勝町をロケ地に、「葉っぱビジネス」を通して女性たちの活躍を描いた映画「人生、いろどり」が作られました。
(その2へつづく)