甘酒と塩麹
四日市商工会議所主催のまちゼミ、桜町の伊藤酒造さんで行われた「おいしい甘酒と塩麹の作り方」に参加しました。
桜町は元は三重郡佐倉村。昔から酒造りが盛んで、最近まで4軒の酒蔵がありましたが、今では伊藤酒蔵と石川酒造の2軒になったそうです。伊藤酒造さんは1847年創業の老舗の酒蔵です。
会場は敷地内にある茶屋風のお店、参加者10名で満席でした。
隣にある建物、慕蔵(ぼくら)は昔は米倉だったそうです。お酒や小物が置いてある販売所ですが、素敵な空間のしつらえです。
甘酒は酒粕とお湯・砂糖を混ぜて作ります。酒粕(さけかす)は、酒母、 麹、蒸米、水から出来た「もろみ」を圧搾した後に残る白色の固形物。
酒粕400gに対し、お湯1000cc、砂糖120gを加え、鍋を火にかけて溶かせば出来上がり。好みで塩をひとつまみ、生姜を少々加えてもよいそうです。甘酒は3日くらいで酸っぱくなるので、あまり作りおきは出来ません。
いただいた甘酒は甘みはなく、濃い感じがしました。市販の甘酒は10倍くらいに薄め、砂糖をたくさん入れて飲みやすくしているようです。
甘酒の季語は夏、冷やした甘酒は美味しそう。ココアや豆乳に混ぜても健康的で良いようです。
塩麹は麹200gに対し、塩66gをビニール袋に入れて混ぜ、殺菌したガラス瓶の中に投入。水335cc加え、かき混ぜます。
しばらくするととろみが出てきます。室温で一週間ほど置き、毎日一回以上かき混ぜ発酵させます(呼吸をさせるため、蓋は載せるだけ)。その後は蓋を閉め冷蔵庫で保存します。下の写真は投入から半月くらいたった状態。
塩麹は豚肉・鶏肉やシャケを焼く前につけると風味が良いとのこと。根菜類は蒸す前に大さじ一杯つけると美味しいそうです。
甘酒や塩麹は高血圧や糖尿病などを改善する効果があるとのこと。簡単に美味しく利用できるなら生活の中に取り込みたいと思いました。
(おわり)